4歳の娘が受けた脳機能検査の結果

その他の雑記

どうも、Marco-porkです。

先日上げた記事『4歳の娘が受けた脳機能検査方法とは』で受けた脳機能検査の結果について、報告させていただきたいと思います。

4/28、検査結果と今後の対応について診断を受けに行きました。

何か悪いことを言われるのではないか、という不安も少しはありましたが、どちらかというと期待の方が大きかったです。少なくとも、分からなかった事が今回わかるようになる。この進展が嬉しかったです。

結論

先に結論から記載しておきたいと思います。

  • 色聴をほぼ間違いなく持っている。
  • 特殊な反応を示している。右耳から聞いた音は視覚野で反応を示す(つまり色聴の特性が出ている)が、言葉の意味も理解している。一方、左耳から聞いた音は視覚野で反応を示さない(色聴がの特性が薄いか、無い)が、意味も理解していない。
  • 本人がコミュニケーションを楽しんでいる様子がうかがえるため、左耳を塞いだ状態を作って、右耳からの情報処理を促してみる。色聴が強化されることに繋がる恐れはあるが、情報処理としては上手くいく可能性が考えられる。

脳検査の詳細

前提として、これは聴覚反応のすべてを結論付けるものではなく、一部の反応を見ているに過ぎない、との前置きがありました。まぁ、当然ですね。

まず、脳構造に物理的な異常は見られませんでした。その上で、以下の4つを紹介されました。検査した数としてはもう少し種類があったのではないかと思いますが、おそらく特徴的な反応をピックアップして説明してくれたのだと推測します。

  • 両耳からの検査:意味のある音(Semantic)
  • 両耳からの検査:意味のない音(Not semantic)
  • 右耳のみからの検査(Rt hearing)
  • 左耳のみからの検査(Lt hearing)

これらの検査結果の中で、左耳以外は『音』に対して『視覚』の脳領域が反応していました。

これは「共感覚」と呼ばれる現象の一種で、一つの五感で感じ取った感覚が、別の五感でも感じる現象とのことです。特別な個性の一つと捉えると良いとのこと。

娘の場合は聴覚刺激に関連して視覚が反応して色や形として認識してしまう、つまり本人的には「音が見える」という現象になるそうです。

共感覚の症例としては、触感が味に感じられたりするケースもあるようです。娘にあるかどうかは分かりませんが。

色聴について

医師(以下 先生)はまず色聴について教えてくれました。

著名な芸術家や作家など、特異な才能を持つ人の中に色聴を持っている人は多いそうです。一方、色聴は100人に1人いる可能性もあるそうで、そのほとんどの人が才能を発揮できていないことを鑑みると、つまり「そういうこと」だそうです。

特定の周波数や雑音などが視覚情報として認識されるため、騒がしいところなどでは情報処理が追いつかず、また、後ろからの音も視覚情報(色や形)で認識されてしまう可能性があり、生活面では大変になります。

先生の患者さんには色聴を持つ兄弟がいるそうで、勉強面では超優秀な一方で、教室などでは色聴反応が酷く、気分が悪くなるとのこと。
文字を覚えてからはコミュニケーションが楽になったようで、本人たちは診察室にも入りたがらない一方で、文字情報を介して(メールやチャットだと思います)であればベラベラしゃべると言っていました。

ちなみにこの兄弟の兄は中学生で、色聴を持つ人がどのような学習をやればスムーズなのかをテーマに(医師が手伝って)論文を書いて発表したところ、「大学生が書いたのではないのか!?」と学会をザワつかせたとのこと。先生が自慢気だったな~( ̄∇ ̄;)

このエピソード、一応私たちを安心させるために話してくれたのだと思いますが、いや、わかってますよ。うちの子が このようなケース に当てはまるかどうかは別問題。現実は見なければね。

このように、色聴がある場合は聴覚情報を使用したコミュニケーションが困難になる傾向なため、文字を覚えさせる方向が合っていそうです。

また、話が聞こえていない(聞けていない)ときは顔を近づけて話す、指さしして話すなどの工夫をした方が良いようです。

共感覚について理解するためのおススメの本についても教えてくれました。

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しかし、ウチの子はこんな特殊な才能あるかな~(否定じゃないですよ(*´Д`)/ )。何にせよ、本人が熱中することをやらせてあげたいと思っています。

あと、生活面では大変…いや、ホントに。

今後の対応(先生の判断)

先生は娘が診察室に入ってくるまで悩んでいたそうです。というのも、色聴を示す方々は何人か担当されているようですが、右耳と左耳で違う反応を示すことがあまり無いそうで、今後の対応について、はてどちらが良いかと。右耳を塞ぐのか、左耳を塞ぐのか。

右耳を塞げば色聴は助長されないものの、左耳では意味のある言葉として理解していない現状がある。対して、左耳を塞げば、右耳で言葉としての理解はするものの色聴も強化されてしまう。

どうしたものか…、と今の今まで悩んでいたところに

「こんちわー‼」と無邪気に、少し駆け足で、楽しそうに診察室に入ってきたウチ娘を見た瞬間決めたそうです。

左耳を塞いでみよう、と。

娘は今のコミュニケーション=耳で聞いたり、この状態で人と接することが嫌ではない、むしろ大好きであることが、誰の目から見ても明らかでした。

色聴を強化することに繋がるかも知れませんが、いったん、左耳を塞いで様子を見てみる、という判断に、私も違和感はなく、同意しました。

3か月ぐらい様子をみて、次の判断に繋げていこう、というのが今回の結論でした。

耳を塞ぐ方法

とりあえずこんなの使ってみたら?とのことで提案されたのが水泳用の耳栓。

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シリコン製の耳栓で、粘土みたいに自由に成形できます。これで耳を塞ぐと。

こんなんあるんだなー。水泳選手とか特殊な耳栓してるなーとは思ってたけど、たぶんコレでしょ。

しかし、こんな詰め物、嫌がるよな~。

ウチの娘ちゃん、一回拒否ると、立ち直りに半年~1年は要するので、とにかく嫌にさせないことを優先してやってみようと思います。

また、専用のイヤーマフを作ってくれる所も紹介してくれました。

シリコンの耳栓に時間かかりそうだったら、早めにイヤーマフに切り替えても良いかも。

少々お高めですが。親として頑張らねば(;・∀・)

次は3か月後です。試してみて、すぐには効果や反応は現れないと思いますが、とにかくやってみるしかありません。

今回、こどもの検査や診察は保険適用範囲内だったので、医療費がほとんど掛かりませんでした。ごくわずかな金額のみです。本当にありがたい。

一昔前だったら検査に多額のお金が必要でした。

この恩恵は無駄にできません。とにかくやってみたいと思います。

ゆっくり、でも一歩ずつ前へ。

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