こんばんわ。Marco-porkです。
表題の通りではあるのですが、現在、日本におけるGifted の概ねの人数は、少々わかり難いのですが、文科省が毎年調査結果を公表しています。
ここで紹介する調査結果は、いわゆる通級による指導=軽度の症状であり、普通学級に通い、状態に応じて支援・サポートを受ける人の人数です。特別支援級などは含まれていません。また、言語障害、情緒障害、弱視、難聴、肢体不自由、病弱・身体虚弱の方々も含んでおり、『発達障害』って切り口だけではありません。
結論:令和元年5月1日現在の調査では、134,185名(前年比約11,000人の増加)、親にとっては希望的な仮説が成り立つ
内訳は以下。
- 小学生:116,633名(約11万7千名)
- 中学生:16,765名(約1万7千名)
- 高校生:787名
- 令和元年度 通級による指導実施状況調査結果についてhttps://www.mext.go.jp/content/20200317-mxt_tokubetu01-000005538-02.pdf
母数は?
これだけ見たら、思ったより多いな~っと感じるかも知れませんが、母数=つまり在学している人数と比較しないとピンとはきませんよね。こちらも文科省の調査結果でわかります。
- 小学生:6,368,550名(約64万名)
- 中学生:3,218,137名(約32万名)
- 高校生:3,168,369名(約32万名)
- 令和元年度学校基本調査(確定値)の公表についてhttps://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_chousa01-000003400_1.pdf
で、結局、通級による支援が必要な人の割合は?というと以下の通り
- 小学生:1.83%
- 中学生:0.52%
- 高校生:0.02%
ん??思ったより少ないぞ??
ASD(自閉スペクトラム症)でも、人口比率は約1%といわれる、っていうのが通説であらゆる本にも書いてあります。AD/HD(注意・多動性障害)、LD(学習障害)含めるとさらに増加する。1.8%どころじゃ収まり切れないはず。
これを裏付けるデータとして、2012年時点で文科省の調査では『6.5%が発達障害に該当する可能性がある』との調査結果を公表しています。少々古いですが、何かの感染症みたく爆発的に増えるようなことは想定できないので、まぁ、有効としてもよいデータではないでしょうかhttps://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/__icsFiles/afieldfile/2012/12/10/1328729_01.pdf
あまりに開きがないか?と最初は思いましたが、さすがに国がやってることなので、どちらの調査結果も正しいはず。これらを加味して考えなおすと、といくつか考え方が変わってきます。
仮説ではありますが
以下は私の仮説にすぎませんが、どうでしょうか。
- 通級支援が必要な割合が1%そこそこなら、『学校に上がった時、通常学級だったら支援が受けられないのではないか』という不安がぐっと軽減される。300人在校生がいたら、通級による支援を受ける人数はせいぜい4~5人。自分の子どもがもし通級支援を受けることになっても、学校側は問題なく対応可能ではないか。
- 上記の結果は『Gifted=発達障害と考えられる割合は6.5%』、つまりは30人の学級だとすると、通級支援を受けてはいないがGiftedである子どもが2~3人はいる ⇒ これ仲間!
- 中学生、高校生になるとGifted 割合が減ってくる。つまり多くのGiftedは社会に適応する状態になれる
3番目については、喜ばしい反面、特別な個性が失われないか、個人的には少しだけ心配にはなるのですが、どちらにせよ、この情報はプラスととらえることができそうです。
数字を見ると具体的に安心できてイイ感じですね。
この希望的観測が参考になれば嬉しいです。
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