医師による発達障害の改善が望めないなら、どうするのか

Giftedの環境

どうも、Marco-Porkです。最近は寒いですね。

最近、どうも喉の痛みが取れません。流行り病だったらどうしましょ。

先日の投稿で「医師は診断することが役割」「それ以上でも以下でもない」と書きました。じゃぁ、改善する人は誰なのか?その自分なりのまとめを書いていきたいと思います。

結論:改善ができるのは「家族を含めた沢山の人々」という「環境」

なんとも具体性に欠けますので、以降詳しく書いていきます。

このブログでは基本的に発達障害のことをGiftedと記載していますが、今回は内容を鑑み、発達障害と記載します。

まずは生活リズムの改善

発達障害に特定せず、あらゆる障害の改善方法で真っ先に思い浮かぶのは何でしょうか。私のイメージはリハビリ、つまり訓練です。あとはそうですね、、手術とかですかね。

発達障害に関しても、何かを訓練すれば改善するのか、といえば、それなりにします。

作業療法、理学療法、音楽療法、感覚統合療法、言語訓練、なんやらかんやら沢山あります。

親なら焦って、あれもこれも早くやらせたいですよね。

でも、その訓練を実施する前に、意識しておく必要があります。「発達障害は脳機能障害である」、つまり、改善する対象はあくまで「脳」である、ということです。

改善する対象の「脳」が、疲れていたり、寝不足になっていたり、栄養が足りなかったりしたらどうでしょうか。訓練の効果なんて期待できたものではありません。

また、過刺激も脳にはマイナスです。スマホ、タブレットやゲームは基本的に過刺激になりえ、脳を疲れさせます。

脳の機能をベストにもっていくために、食事・睡眠は全ての土台として必ず意識しておくべき要素になります。

これは親にしかできません。親が整えるべき「環境」なんです。

安全・安心も大事な要素

脳の本業をご存じでしょうか。学ぶこと?遊ぶこと?違います。

脳の本業は生き延びること

100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル:ジョン・メディナ(著)

これはハッとします。そうです。自分の命を守ることが先なんです。

当然ですよね。生物なんだから。「安全」「安心」が確約されていないと、他の事に集中できません。

もし家の中で、子どもが「安全」「安心」を感じていなかったらどうでしょうか。脳が疲れ切ってしまいます。これでは訓練どころではありません。

「そんなの完璧にはできない」と思われると思います。

発達障害児の親としては、痛いほどわかります。偏食があってせっかくおいしく作ったご飯も食べてもらえない。ヒドい癇癪(かんしゃく)は10分どころか30分も40分も、、1時間も続く日もある。多動・不注意で目が離せない。こだわりが強く、ルーティンな行動をとらないと次に進まない。

妻はトイレで一人で何度も歯を食いしばって泣いていたようです。私も何度か叫んだことがあります。

これだけ手を取られると、環境作りなんて大変なんです。

だから完璧じゃなくで良いんです。

子どもが「安全」「安心」だと思える環境を、一個増やせば、一歩前進します。それをゆっくりやればよいのだと思います。

少なくとも、教育ペアレントになって、学習を強要するようなことは不要です。

「安全」「安心」が進んで「楽しい」「嬉しい」が増えていったらよいですね。

これも「環境」を整えるの一つです。

療育:保育士とセラピスト

家での「環境」は親に整えることができます。先に引用した「100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル:ジョン・メディナ(著)」では、花を育てる「土壌」として比喩されています。種が本人、土壌が家であれば、水が保育士、肥料のような必要な時に必要な分だけ与えるのが、セラピストでしょうか。

セラピストとはセラピー(Therapy:療法)を実施する人で、発達障害に関わるセラピストは以下のような方々がいます。

  • 作業療法士
  • 理学療法士
  • 言語聴覚士

国家資格の方々を上げましたが、国家資格じゃないものもあるとは思います。

発達障害症状の改善を、いわゆる訓練としてではなく、保育(遊び)しながら学術的根拠に基づいて改善を促すのが「療育」というもので、療育を受けるための施設を「発達支援施設」「発達支援事業所」「療育事業所」などと読んだりします。事業所にはセラピストが在中する施設もあれば、保育士のみの施設もあります。

学術的根拠・科学的根拠に基づいていて欲しいとは思うのですが、世の中そんな甘いものではないらしく、非科学的なことをやっている施設もあるようなので、ちょっとそれは困る、というかホントやめてほしいのですが…

国家資格のセラピストがいる施設は、少なくとも専門知識を体系的に学ばれている方々なので、一定の安心感はあるかと思います。資格があるからと妄信はできませんが。

実際にどんなことをやっているかというと、傍目から見たら遊んでいるようにしか見えないことをやっているようです(笑)。

愛娘が通っている施設は、たまにLINEで動画を送ってくれるのですが、普通に遊んじゃってます。

ですが、そこはやはりプロ。遊びの中でうまく語彙を増やしたり、友達とコミュニケーションを手助けしたりしながら、社会性の発達を促してくれています。

ウチの愛娘は3歳になったばかりに通い始めましたが、見違えるほど成長しました。その記録は別の機会意に。

その他の専門分野

その他の専門分野といえば、やはり脳科学者・心理学者・研究者でしょうか。研究をされているのはやはり大学や専門施設などで、研究成果は論文として発表したり、改善方法の開発に充てられているようです。

なお、私が親になる前から尊敬している脳科学者、澤口俊之先生も発達障害の改善に力を注いでいらっしゃいます。澤口先生の改善法はワーキングメモリの改善を軸に、具体的な方法を開発・展開されています。8歳以下なら脳機能としての根本的な改善も可能、とのことです。昨今は事故などもあり、活動がわからなくなってしまっているのが残念です。

つまり、たくさんの人の協力を得る「環境」が必要

発達障害の改善をする専門は誰か、と問われると、答えることはできません。発達障害は千差万別、十人十色。療育を受ければ改善するというモノでもなければ、親が必死になれば改善する、というモノでもありません。言語聴覚士が必要な人もいれば、理学療法士が必要な人もいるでしょう。

大人や専門家が複数人で、連携を取りながら改善していくことが理想ではありますが、現実としては療育施設が少なく、セラピストは発達障害以外の障害の方々の改善に従事することがほとんどになっているなど、社会情勢としては、幼児の発達障害改善は十分ではないと言わざるえません。

しかし、人間は繋がり合いの生き物です。一生懸命に生きている人は、だれかに頼れば、誰かが助けてくれる。きっとウマくいきます。

このブログでも、たくさんの人と繋がっていきたいと思います。

以上、参考になったら嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました